新潟古本屋日記

新潟市の古本屋、フィッシュ・オンのブログです。
古本屋をはじめてはやいものでもう10年。色々と移転しながら現在は沼垂テラス商店街で営業中です。ブログでは入荷した古本、おすすめ本、読書会、イベント出店の情報など更新しています。
幸田露伴「蒲生氏郷」を読む。
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    昨日の夜、『ちくま日本文学全集 幸田露伴』におさめられた「蒲生氏郷」を読んだ。

    蒲生氏郷は武田信玄、上杉謙信、織田信長などのゴリゴリの戦国武将より一世代下。信長の婿養子だったらしい。その男の生涯。

    戦国武将マニアからしたらメジャーな武将なんだろうけど、自分は名前くらいしか知らなかったので、素直に話のスジを愉しめた。

    小説の山場は東北の雄・伊達政宗との駆け引き。

    北条氏滅亡後、秀吉が氏郷を政宗のおさえとして会津に移封したすぐあと、東北の秀吉方の武将が伊達家の陰謀によってのみこまれんとするところを救援にいく氏郷。移封されたばかりの東北は完全アウェイ。

    一手まちがえば氏郷みずからも滅ぼされる状況でのジリジリするようなやりとりの緊張感たるや読み終わったあと、けっこうな深い息をつけるくらい。

     

    それはさておき幸田露伴の文章は意外だった。

    幸田文の厳父というイメージが強く文章も硬いかと思いきや饒舌と感じるくらい軽やか。

    落語とか講談のような調子、あるいはべらんめえ調(聴いたことないのであくまでイメージだが)は読んでいて痛快だった。

     

    他の収録作品も引き続き読んでいこうと思う。

     

     

     

    | | 17:13 | comments(0) | - |
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